お薬屋さんのコラム

チョット役立つマメ知識

チャドクガの被害拡大を防ぐには?編

刺されると厄介なチャドクガ。
前回は刺された時の応急処置とその後の対応についてお話しました。
今回は厄介な毒針がついた衣服についてお話します。

チャドクガがまきちらした毒針は、繊維のすきまからも入り込んでしまう極小サイズで目には見えません。
この毒針が衣服についたままだと更に刺されて被害を広げます。
洗濯してもとれないどころか、他の衣服に移ってより被害が広がります。

最も有効なのは、服を捨ててしまうことです。
「モッタイナイ!」「えーお気に入りなのにぃ~」
はい、そんな人がほとんどですよね。

そこで熱による無毒化をおすすめします。
まず手に刺さらないようにゴム手袋をします。
ガムテープやコロコロ、掃除機で吸い取るなどの物理的な方法で取り除きます。
その後、スチームアイロンを当てる、乾燥機にかける、熱いお湯につけるなどで50℃以上の熱を加えます。
チャドクガの毒素は熱に弱いため無毒化できます。毒素を失った針ではカユくなりません。


厄介なチャドクガがいるツバキやサザンカの近くは注意しましょう。

2016/07/21

チョット役立つマメ知識

熱中症予防にエアコンが効果的なのはなぜ?

テレビで熱中症に注意を呼びかける季節になってきました。室内での熱中症予防には、エアコンが効果的です。
でも、エアコンはどうして効果的なのでしょうか? 

人間は汗腺から汗をかいて体温を下げます。
この汗、元々は血液中の水分であることはご存知でしょうか?血液中の水分を吸い上げ、汗腺から汗として出しているのです。

室内の温度が高いと、皮膚は気温が高いという情報を脳に送り、脳は汗を出す指令を送ります。
汗をかくためには、皮膚に近い血管の血液量を増やし、水分を吸い上げます。
そのため、皮膚近くに留まる血液が増え、体内を巡る血液の量は少なくなります。

また、水分を汗にとられた血液は粘度が高くなり、スムーズな体内循環が難しくなります。
そのため、脳に届く血液が少なくなってしまい、意識が遠くなったり失神につながってしまうのです。

皮膚が温度が高くないと感じればこの現象は防げます。
エアコンで適度な温度に保つことは熱中症を防ぐのに効果的なのです。
水分の補給、適度な温度設定で熱中症を予防しましょう。

2016/06/16

チョット役立つマメ知識

チャドクガに刺されたらどうする?

木々の緑が美しい季節になってきました。

この時期にツバキやサザンカの葉の裏にいる毛虫、それがチャドクガです。
フサフサとした毛があり、触るとマズイ!と思わせる見た目をしています。 

さて、このチャドクガ、迷惑な事に毒針の毛をまき散らします。
この毛は繊維のすきまからも入り込んでしまう極小サイズで、目には見えません。
さらに厄介な事に、釣り針のように先端が抜けにくい形をしています。 

この毒針毛が皮膚に刺さり3時間程すると、赤くポツポツと膨れ上がり猛烈にカユくなります。カユさで寝れなくなることもあるようです。

処置はまず皮膚に刺さった毒針を取り除きます。
ガムテープで刺さった針を出来るだけ皮膚から抜き取り、水で流します。
手で払うと、手や他の皮膚に刺さって被害を拡げてしまいます。

その次にステロイドの塗り薬を使います。
チャドクガの毒はかなり強く、炎症を抑える効果が弱い薬では症状を抑え切れません。

また、カユミを止める飲み薬を使うこともあります。皮膚科を受診しましょう。

刺された直後は缶コーヒーやカイロを当てるのも応急処置としては有効です。チャドクガの毒は熱に弱く、約50℃で毒性を失います。

次回は衣類の処置と予防方法についてお話します。

2016/05/19

花粉症

祟る花粉に触れないコツ

今回は日常生活の花粉症対策を説明します。
花粉症対策として最も有効なのは、「たたる神には触らない!」
そこで今回はなるべく花粉に触れないコツをご紹介します。

1.マスクはつけ方が大事!
鼻のガードにマスクをつける方も多いですが、つけ方に気をつけていますか?顔とマスクの間に隙間があればそこから花粉が侵入してきます。なるべく、顔に密着させて隙間なくマスクをしましょう。

2.花粉を家に持ち込まない!
外の花粉は服や鞄などにつきます。粘着ローラー(コロコロ)などを使って家に入る前に除去しましょう。コートやスラックスの裾、髪の毛も忘れずに!

3.換気はNG!空気清浄機が便利
換気をすると花粉が室内に入ってきます。そんな時は空気清浄機に頼りましょう。最近は花粉を除去してくれる優秀なのもあるそうです。
また、空気が乾燥しているとホコリや花粉が舞いやすくなります。加湿機能もあるといいですね。

絶対、花粉に触れない!というのは生活していく上で難しいことかもしれません。
しかし、少しの工夫で快適に過ごすことが出来ます。ぜひ試してみてください。

 

2016/04/21

花粉症

花粉症の治療薬 2

前回に続き花粉症の薬の話です。今回は花粉症自体を治す薬はあるのか・・・というお話です。

「アレルゲン免疫療法」という、ごく微量の花粉のエキスを体内に取り込み続けて体を慣らし、花粉に接してもアレルギーを起こさない体質を目指す治療法があります。
今までは注射薬だけでしたが、最近液体の飲み薬が発売されて注目されています。

花粉症に悩まされなくなるなら、まさに夢のような話ですが・・・
大変なのは、効果が出るまでには最低でも2年間は毎日薬を飲み続ける必要がある点です。途中で止めてしまうと、最初からやり直しです。なかなか根気が要る治療法ですね。

また、漢方薬にもアレルギー治療に使われるものがあります。
前回紹介した抗アレルギー薬ほどの即効性はありませんが、中にはアレルギー症状を抑えるだけでなく、アレルギー体質の改善効果があるとされているものもあります。
漢方薬が体質と合えば、花粉症が良くなるかもしれません。

これらのお薬はお医者さんで出されるもの以外に、薬局で購入可能なものもあります。
自分に合った治療法を、ぜひ薬剤師にご相談ください。

2016/03/17

花粉症

花粉症の治療薬 1

前回は花粉症になるしくみについて説明しました。今回は花粉症に使われるお薬についてお話します。 

最もよく使われているのが、抗アレルギー薬と呼ばれる薬です。
アレルギー症状を引き起こす物質の反応を抑えて、くしゃみ、鼻水といった症状を軽くします。効き目が早く、効果も高い薬ですが、人によっては眠くなることがあります。

さらに、飲み薬だけでは治まらない場合に、鼻の症状がひどければアレルギー反応を止める点鼻薬を使ったり、目の症状がひどければかゆみ止めの目薬を使ったりと、薬をいくつか組み合わせることもあります。

これらの薬は、花粉症そのものを治す薬ではなく、あくまでその時出ている症状を抑える薬です。薬が切れるとまた症状が出ます。
つまり、基本的には毎年花粉シーズンになると薬を使う必要があります。

では花粉症そのものを治せる薬はあるのでしょうか・・・次回に続きます。

2016/02/18

花粉症

何割の日本人が花粉症?

今回より連載で花粉症をテーマにお届けします。
さて突然ですが、日本人の何割位が花粉症だと思いますか?

様々な調査結果を平均すると、なんと大体4~5人に1人という割合になります。ちなみに、岡山県では約19%という調査結果もあります。

でも、花粉症になる人、ならない人がいるのはどうしてなのでしょうか。
その説明には、バケツにたまる水がよく例えられます。

花粉と接触しておきるアレルギー反応をポタポタ落ちる水に例えます。
ポタポタ落ちる水はバケツに溜まり、限界を超えるとあふれ出る、そう花粉症の始まりです。以降はあふれる一方となり、毎年ツライ症状がやって来ます。
このバケツの大きさは人により様々です。また、アレルギー反応の程度も人により様々で個人差があります。
なる人ならない人、症状が軽い人激しい人。2つの要因が個人差となって現れるのです。
去年まで大丈夫だったのに今年突然花粉症になった・・バケツの許容量を越えてしまった、と考えると納得がいくと思います。

また、花粉がなければ反応は起きないので、時期が過ぎればピタリと止まります。
スギは2月末~4月半、ヒノキは4月後半~5月連休がピークです。
また、春だけでなく夏や秋にも花粉症はあります。イネ科のカモガヤ、キク科のブタクサやヨモギなどが原因です。

次回は症状を抑える医療用の薬についてお話します。

2016/01/19

チョット役立つマメ知識

[体で首とつくところを冷やしてはいけないのはなぜ?編]

12月も半ばになり、寒さも本格的になってきました。今回は体を冷やさないコツについてお話します。
 
体を冷やすから人間の体で「首」がつくところを冷やしてはいけないよ、と昔から言われます。
手首、足首、首筋などですね。ではなぜここが冷やすと体が冷えるのでしょうか。
 
この3つの共通点は、関節であること、角度を変えて動かすことが出来ることです。
関節を自由に動せるようにするため、手首や足首は他に比べて皮下脂肪や筋肉は薄く少なくできています。
そのため、筋肉による保温効果が弱く、体温を保つことが難しい部位なのです。
また、関節の血管は皮膚の近くを通るために気温の影響を受けやすく、血液の温度が奪われてしまいやすいのです。
 
手首や足首をで冷やされた血液が全身を巡ると体全体の温度が下がり、体が冷えてしまうのです。
逆に足湯や手をお湯につけたりするとポカポカしてくるのは血液が温められ、熱が全身を巡るからなのです。
 
手首まである手袋、アンクルウォーマー、マフラーなどで冷気を防ぐのは保温にとても効果的です。また、水仕事などもお湯を使うのがおすすめです。
前回紹介したショウガなども活用して冬を暖かく過ごしましょう

2015/12/17

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