お薬屋さんのコラム

カユいシモヤケについて

シモヤケに良い料理って何があるの?

前回はしもやけにならないための養生法についてお話ししました。
今回は食事面で気をつけることと、おすすめのレシピをご紹介します。

食事面では血行を良くする「ビタミンE」を摂ることがオススメです。
ビタミンEが豊富な食品は、植物油やナッツ類、ほうれん草・ブロッコリーといった緑色野菜などです。

ビタミンEは血行を良くして体をあたためるだけでなく、体内の酸化ストレスを減らしてくれる効果もあります。
酸化ストレスが原因と言われるシミやそばかすの予防にも効果的ですよ。
ビタミンEは冷えにもお肌トラブルにも効く、女性には特にうれしいビタミンなのです。

そんなビタミンEを手軽に摂れるレシピを今回ご紹介します。
今回ご紹介した養生法を自分のできる範囲で実践して、シモヤケとは無縁の毎日を手に入れましょう。

***ブロッコリーとツナの塩こんぶ和え***

材料(4人分)
    ・ブロッコリー1株 ・ツナ缶 1/2缶 ・塩少々
    ・塩こんぶ2つまみ ・白ごま 適量   ・ごま油 大さじ

  1 ブロッコリーを小房に切り分ける。
  2 切ったブロッコリーを水を切らずに耐熱皿にのせ、塩を全体に軽く振りかけ、ふんわりラップをする。
  3 電子レンジ(600W)で3分加熱する。出来上がったらザルに取り出し、粗熱をとる。
  4 粗熱がとれたら、油をきったツナと※を入れて和える。

ブロッコリーはゆでると肝心なビタミンEがお湯の中に溶け出してしまいます。その点レンジ調理だと栄養を逃さないのでオススメです。
簡単に出来るので、食卓にプラス一品としていかがでしょうか?

2021/11/18

カユいシモヤケについて

シモヤケを防ぐにはどうしたらイイの?

前回は、しもやけは血液がスムースに流れないことが大きな原因となって起こるという内容でした。
今回はしもやけにならないためには何に気をつけたらいいの?どうしたら早く治るの?という疑問にお答えしていきます。
予防のポイントは「血の巡りをよくすること」です。

ポイント① マッサージ
マッサージを行うことで手足の血行がよくなってポカポカしてきます。ちょっとしたスキマ時間にもできるので是非やってみてください。
マッサージをするときは皮膚の摩擦を減らすために保湿剤を塗ってから行うことをオススメします。皮膚の乾燥対策にもなりますよ。特にお風呂上がりでのマッサージの際は、保湿クリームを塗って行うと保湿力もアップします。

ポイント②血液の流れをよくする
患部をお湯と水に交互につけると手足の血管が刺激されて血流がよくなります。この方法でシモヤケが改善したというスタッフもいました。また、お風呂から上がるときに足先に冷たい水をかけると身体の中の熱が逃げにくくなります。
入浴は全身を暖めて血液の循環をよくする上、手足のマッサージをすると身体の端まで血流をよくするのでより効果的です。
ヒールや先が細い靴は足先への血流を悪くします。長時間履くのは控えましょう。足に負担のかかる靴は避けるのが無難ですね。

ポイント③ 手足を冷やさない
水仕事の際は、冷たい水が直接肌に触れて体温が奪われないようにゴム手袋をつけるのも効果的です。肌荒れ対策にもなりますよ。
また、できるだけ手足を冷やさないように保温することが大切です。厚手のソックスや手袋をはめましょう。

次回は食事面におけるシモヤケ対策について解説します。

 

2021/10/21

カユいシモヤケについて

カユいシモヤケって何で出来るの?

突然ですが、シモヤケになったことはありますか?
なんでシモヤケって出来るのでしょうね?今回はシモヤケについてです。

実は、この原稿を書いてる私も毎年悩まされています。
寒い冬になると、足や手の指がパンパンに腫れ、ジンジンと痛む、とてもカユイ・・・ツラさは良くわかります。

しもやけの原因は、心臓から最も遠い手や足の細い血管で血液が渋滞し、スムースに循環しないからです。

人間には体温を一定に保つ能力が備わっています。
皮膚表面にある血管に流れる血液の量を増やしたり減らしたりすることで体から放出する熱を調整し、体温を一定に保ちます。

寒くなると、体温を保つために寒い外では血管は細く収縮し、温かい部屋やお風呂では元に戻ろうと拡張します。
この動きが繰り返されると、次第に血管の拡張や収縮のコントロールが難しくなってしまい、スムースに循環しなくなります。
手や足は、心臓から最も離れているため血液が届きにくい上、表面の温度が下がりやすいため寒暖差の影響をより大きく受けます。

また、心臓から血液を届ける動脈に比べて心臓に戻る静脈は、伸び縮みに時間がかかります。
血液は流れ込むのに出ていかずに渋滞し、更に循環しなくなるのです。
渋滞してる時に血管が収縮すると、血管から血液中の水分が手や足の組織に押し出され、ムクミを起して腫れ上がるのです。

このムクミは水分なので冷えやすく温まりにくく、更に手足を冷やして症状を進行させる悪循環を引き起こします。
ズキンズキンとした痛みは、血管が拡がった際に拍動に合わせてムクミが圧迫されるために感じるのです。

シモヤケはどうして出来るのかは分かったけど・・・予防や治療はどうすればいいの?
はい、それは次回に続きます。

2021/09/16

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