お薬屋さんのコラム

チョット得するお薬代の話

選定療養って・・やっぱりよく分かんない

選定療養制度が10月から始まりました。まだイマイチよくわからない?
そうですね、始まったばかりでまだ十分に浸透してないですね。

一言で言えば、ジェネリック医薬品を活用して医療費を抑えましょう、という制度です。
ジェネリック医薬品は、新しく開発された薬の特許が切れた後に発売されます。
莫大な開発費用が不要なので値段を安く出来ます。
そのため、ジェネリック医薬品の活用は医療費の抑制につながるのです。
7~9割を負担する健康保険の抑制効果は、数百億~千億円を見込める程なのです。

10月から始まった選定療養が求めていることは、ジェネリック医薬品への変更によって医療費を削減し、健康保険制度の持続に協力して下さいということなのです。
ジェネリック医薬品に変更した場合、薬代が安くなるので負担も少なくなる上、差額が生じないので負担はありません。
ジェネリック医薬品に変更しない場合は、変更によって生じたであろう金額の差額のうち、1/4を自己負担します。
今までの1~3割の自己負担分に加え、更に1/4の差額を追加で負担するのです。

この追加額は、使用薬剤や数量、処方日数によって大きく変わるため、負担増は一概にこの位です、と試算することは困難です。
一例として30日分で計算してみました。30日分では最低でも330円の負担増が生じました。
値段が高い薬を用いると、更に高くなり千円を超えるケースもありました。

赤松薬局では試算アプリを導入してます。気になったら先ずはご相談下さい。

2024/11/21

チョット得するお薬代の話

今度始まる選定療養って・・何?

10月から始まる選定療養制度、ご存知ですか?
ジェネリック医薬品を活用して医療費を抑えましょう、という制度です。

ジェネリック医薬品は、新しく開発された薬の特許が切れた後に発売されます。
莫大な開発費用が不要なので値段を安く出来ます。

そのため、ジェネリック医薬品の活用は医療費の抑制につながるのです。
7~9割を負担する健康保険の抑制効果は、数百億~千億円を見込める程なのです。

10月から始まる選定療養が求めていることは、ジェネリック医薬品への変更によって医療費を削減し、健康保険制度の持続に協力して下さいということなのです。

ジェネリック医薬品に変更した場合、薬代が安くなるので負担も少なくなる上、差額が生じないので負担はありません。
ジェネリック医薬品に変更しない場合は、変更によって生じたであろう金額の差額のうち、1/4を自己負担します。
今までの1~3割の自己負担分に加え、更に1/4の差額を追加で負担するのです。

この追加額は、負担割合、使用薬剤や数量、処方日数によって大きく変わるため、負担増は一概にこの位です、と試算することは困難です。

一例として3割負担の方で試算してみました。30日分では最低でも330円の負担増が生じました。
値段が高い薬を用いると、更に高くなり千円を超えるケースもありました。

赤松薬局では大体どのくらいの負担になるのか試算するアプリを準備してます。
気になったら先ずは赤松薬局までご相談下さい。

2024/09/19

チョット得するお薬代の話

余ってるお薬を活用するのは誰に相談したら良いの?

前回までのお話は、手元に残っているお薬の活用が節約につながるという内容でした。
今回は活用するには誰に相談すれば良いの?というお話です。

余っているお薬を活用するには、余っている分だけ処方日数を少なくすれば良いのです。余ってる薬も無くなるのでスッキリしますよね。
また、お薬が少ない分だけお薬代も節約できるのです。

成程・・でも誰に相談すれば良いの?お医者さん?薬剤師さん?

はい、どちらに相談して頂いても大丈夫です。

お医者さんに余っている薬を見せれば、次回の受診までの足りない分だけを処方します。

でも、怒られそうでなかなか言えないかも・・・うん、気持ちはわかります。

では、薬剤師に相談しましょう。
実は、余っている薬を活用するための日数の調整は、薬局でも出来ます。

医師も薬剤師もナゼ余るのか?どうしたら余らなくなるのか?原因と改善策を考えます。
「服用回数が多いからでは?回数の少ない薬への変更してみては・・」
「バラバラに渡すからでは?1回分をまとめてパックしては・・」

医療関係者は、過ぎてしまった事より未来に目を向けます。なぜなのでしょうか?

答えはカンタン。患者さんに笑顔で過ごして欲しいからです。
患者さんが笑顔でいられることは、周りの人達の笑顔にもつながります。
みんなが笑顔でいられることを医療関係者は心から願っているのです。

2020/10/15

チョット得するお薬代の話

余ったお薬は活用できないのかな?

前回までのお話は、ジェネリック医薬品で節約しましょう、という内容でした。
今回からは手元に残っているお薬を活用して節約しましょうというお話です。

なぜか手元に残っているお薬ってありませんか?

この余っているお薬、お薬代も既に払っています。余らせてもモッタイないですね。

実はあるんだけどね・・・お医者さんに怒られそうでなかなか言えないんだよね・・・

薬局の店頭ではよく聞く話です。
ある調査では、90%の薬剤師が余っている薬があると患者さんから聞いた、と回答してます。
また、患者さんの55%がお薬が余った経験があると回答してます。
皆さんが想像する以上の頻度であるのです。

どうしてでしょうか?答えはカンタン。人は間違える生き物だからです。

75歳以上の方を対象とした調査結果では、余っているお薬の推定金額は、何と475億円!
年齢を限定せずに推測した金額は、日本全国で何と1000億円を超えます!

まさに埋蔵金。
これを活用出来ればお財布にも優しく、医療費も節約できますね。

でも・・お医者さんは余っていることを知らないから日数はいつも同じなんだよな。
余った薬を再利用できないのかな?

実は出来るのです!次回に続きます。

2020/09/17

チョット得するお薬代の話

ジェネリック医薬品の節約効果って?

前回のお話はジェネリック医薬品に変更するのは誰に相談したら良いの?という内容でした。
今回はジェネリック医薬品が医療費を節約する効果に関するお話です。

患者さんの自己負担は3割、残りの7割は国民健康保険や社会健康保険などの健康保険が負担しています。
さて、3割負担の方が、後発医薬品に変更して1月分のお薬代が150円安くなった、という条件で節約額を試算してみましょう。

3割の自己負担の節約額は150円です。
7割を負担する健康保険の節約額は350円です。
(3割で150円なので1割は50円となります。50円7割=350円)
1ヶ月分の医療費節約額は、150円+350円=500円となります。

では、1年間では?
自己負担 150円12ヶ月=1800円。ランチ2回分位ですね。
保険負担 350円12ヶ月=4200円。その合計は6000円です。

では・・10年では?
高額なお薬をジェネリック医薬品に変更して差額がもっと大きかったら?
8~9割を保険が負担する高齢者の場合だったら?

自己負担分が節約できた実感しにくい金額であっても、総額を考えると無視できない金額となります。
年月を重ねると更に大きな差となります。ちりも積もればですね。

医療費が少なくなれば保険財政は健常化し、継続して運用できます。
次の世代、そのまた次の世代に残せるお金が多くなるのです。

お薬代を節約する方法は、まだ他にもあります。
えっ、どんな方法なの?次回に続きます。

2020/08/20

チョット得するお薬代の話

ジェネリックに変えるには誰に相談したら良いの?

前回のお話は、成分が一緒で値段が約半分、ジェネリック医薬品はお財布に優しいという内容でした。
今回はジェネリック医薬品に変更するには、というお話です。

ジェネリック医薬品にしてみたいけど・・・一体誰に相談すれば良いの?お医者さん?薬剤師さん?

はい、どちらに相談して頂いても大丈夫です。

お医者さんも相談に乗ってくれますが、ジェネリック医薬品をズバリ指定してくることはほとんどありません。

えっ、どうして?
処方箋には、ジェネリック医薬品が販売されているお薬は成分名で記載されていることがほとんどです。
成分名で記載されている医薬品は、先発医薬品にするかジェネリック医薬品にするかを薬局で患者さんが選ぶことが出来ます。
ですので、お医者さんが指定することはほとんど無いのです。

また、薬剤師は成分名で処方された医薬品については、どちらを希望するかの意向を確認してからお薬の準備にとりかかります。
ジェネリック医薬品に変更したい時は、薬剤師に伝える方がよりスムースなのです。

ジェネリックを希望しますというシールを保険証やお薬手帳に貼っておくのも要望が伝わり易いですね。

差額はどのくらいになるの?その試算も簡単に出来ます。
あれ?思った程じゃないかも・・・

いえいえ、自己負担3割分以外、健康保健が負担する7割分の節約が大きいのです。次回に続きます。

2020/07/16

チョット得するお薬代の話

ジェネリック医薬品はどうしてお得なの?

前回は特許が切れるとジェネリック医薬品が発売できるようになるというお話でした。
今回はお財布との関係についてお話します。

医薬品をイチから開発するためには何百億円という莫大なお金がかかります。
化合物の選定、動物実験、臨床試験でデータを集め、安全性と効果を検証し、厚生労働省の審査を通過して医薬品として販売できるようになります。
多大な投資や費用と、10年近くの期間をかけて開発されるのです。

特許で保護されている期間中は、他の会社は同じ成分のお薬を発売できません。
開発した製薬会社だけが独占的に発売出来ます。
この期間中に開発にかかった費用を回収し、得た利益を次の医薬品を開発するための研究費に回すのです。

ジェネリック医薬品がお財布に優しい理由は、莫大な開発費用が不要なので先発医薬品に比べて値段を抑えることが出来るからなのです。
ジェネリック医薬品の値段は、先発医薬品の約半分が一般的です。

最近では主成分以外にも添加物や製法まで先発医薬品と全く同じというオーソライズドジェネリック医薬品も多く発売されるようになりました。
成分は一緒で値段が約半分、お財布に優しいでしょ。

えージェネリック医薬品に変えてもらいたいな。でも誰に相談したら良いの?
それはですね・・・次回に続きます。

2020/06/18

チョット得するお薬代の話

ジェネリック医薬品って・・・何?

最近新聞やネットで見かけることが多くなった単語、ジェネリック医薬品。
まずジェネリックという単語を調べてみました。

英語では「一般的な」という意味がある単語のようです。
ん?医薬品とのつながりは?

はい、欧米ではお薬を処方する際に成分名=一般名(ジェネリックネーム)を用いることが多いことからジェネリック医薬品と呼ばれるようになりました。
やがて世界中にその習慣が広まり、日本でもジェネリック医薬品と呼ばれるようになったのです。

また、日本では新たに開発された新薬=先発医薬品の特許が切れた後に発売される医薬品なので、ジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれることがあります。
医薬品にも特許があるの?

はい、特許があります。
化学成分はモチロンのこと、合成方法などの製造過程も特許に含まれます。医薬品は特許の塊と言っても過言ではありません。

この特許が切れると同じ成分のジェネリック医薬品が発売できるようになります。
ん-、でもそれがお財布とどう関係があるの?
それはですね・・次回に続きます。

2020/05/21

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