お薬屋さんのコラム

チョット役立つマメ知識

歯科医師会の取り組み ~家族の絆プロジェクト~

地震や台風などの自然災害が少ない岡山。
しかし南海トラフ地震などの災害はいつ襲ってくるのかは誰にもわかりません。日頃からの備えが大事です。
さて、今回は災害時に役に立つ岡山県歯科医師会の取り組みを紹介いたします。

2011年の東日本大震災の際、身元確認に歯の治療記録との照合が行われたのはご存知でしょうか?
カルテの記録を基に実際の歯を検証すると、かなりの確率で本人かどうかの判断が可能となります。普段診察していなくてもカルテさえあれば判ると歯科の先生も言っていました。見る人が見れば判るものなんですね。

しかし、このカルテが災害で失われてしまうと照合は難しくなります。
そこで医院とは別の場所にデジタル化した記録を保存しておくというのが今回の取り組み、「家族の絆プロジェクト」です。

虫歯を治療した歯、詰め物にはどんな材質を用いているなどのデータを専用の用紙に記録し、歯科医師会にデジタル化したデータを保管します。
日頃からお世話になっている歯科医師の先生に登録の相談されてみてはいかがでしょうか。登録や記録の保存にはお金はかかりません。

 このデータを活用する機会がない事を願うばかりですが、いざという時の備えとして登録を考えてみても良いのではないでしょうか。

2018/05/17

チョット役立つマメ知識

ユーキャンの通信講座で薬剤師になれるの? ~その3~

さて、前回までは国家試験までの長い道のりについてお話しました。
今回は合格した後について紹介します。

長い長い時間と様々な関門をパスして合格したら、晴れて薬剤師!となれるわけではありません。
いくつかの手続きの後、厚生労働省の薬剤師名簿に登録された後、薬剤師免許が交付されて新たな薬剤師が誕生します。

メデタシメデタシですが・・・薬学生という種からやっと新芽が出たばかりです。信頼される薬剤師として大きな木に成長するためには、膨大な経験と勉強が要求されます。
次々と出てくる新しい薬や治療方法への知識から店頭で取り扱う市販薬の知識までを数々の勉強会に参加して学びます。

勉強会は閉店後や日曜に行われることがほとんどです。一生続くゴールのない勉強を続けています。
なぜ薬剤師は自分の時間を削てってまで新しい知識を得ようとするのでしょうか?

皆さんに健康で笑顔あふれる人生を送って頂きたい、そのために薬を活用するお手伝いがしたい、と全ての薬剤師は心から願っているからです。
より大きな効果をより少ない副作用で、プラスを大きくマイナスを少なくお薬を活用して頂くために薬剤師は存在します。

ですからお薬や病気の疑問などがあれば薬剤師にどんどん質問して下さい!
薬剤師をどんどん活用しましょう。
私たち薬剤師は期待にお応えできる薬剤師を目指しています!

2018/04/19

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ユーキャンの通信講座で薬剤師になれるの? ~その2~

5年生では病院11週間、薬局11週間、合計5ヶ月にも渡る実習があります。
ただ見学するだけでなく、一緒に薬を準備したり、患者さんと話をしたりなど実務的な内容から市販薬、教育現場での薬剤師の活動、地域での活動など多様なカリキュラムがあります。

6年生で卒業論文を書いて単位をクリアした後は、最後の難関、卒業試験です。
国家試験と同レベルの問題が出ます。この卒業試験に落ちると・・・最後の最後で留年です。(泣)
卒業試験に合格したら晴れて卒業です。メデタシメデタシですが・・・卒業は国家試験の受験資格が得られただけに過ぎません。
いよいよ最後の難関、一発勝負の国家試験に望みます。

国家試験は年に1回、2月下旬の土曜日曜の2日に渡って実施されます。
合格率は約70%、合格すれば薬剤師、落ちたら唯のヒト・・来年の試験のために浪人する人もいます(泣)
3月の終わりの合格発表までは落ち着かない日々を過ごします。
受かったらもう薬剤師?いえいえ、次回は合格した後についてお話します。

2018/03/15

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ユーキャンの通信講座で薬剤師になれるの?

薬剤師になるにはどうすればよいのでしょうか?
ユーキャンに申し込んで・・・ではなく6年制の薬学部を卒業する必要があります。
卒業すれば薬剤師になれるわけではありません。薬剤師の国家試験を受験する資格が卒業して初めて得られるのです。他の学部では受験資格は得られません。
薬剤師になるためには薬学部卒業が必須なのです。ですので・・・ユーキャンでは無理です。(笑)

さて、薬学部ではどんなことを学ぶのでしょうか?
4年生までは英語などの一般教養以外にも、薬学部ならではの講義があります。
薬理(体にどのように作用するのか)、病態生理(病気に対する知識)から環境について学ぶ公衆衛生、漢方の原料に使う生薬など多岐に渡る講義があります。どれも馴染みがない講義ですね。

4年生の最後には大きな2つの関門があります。5年生に行われる実務実習に出れるレベルに知識や技能が達しているかを問う試験です。オスキー(OSCE)とCBTと呼ばれています。

OSCEとは患者さんとの対話や調剤方法についての実務的な試験です。試験は学校内を締め切って厳格な雰囲気で行われ、試験内容は一切口外してはいけません。
CBTとは4年生までに学んだ知識を問われる、パソコンを用いた選択問題による試験です。

どちらにも合格して初めて5年生に上がれ、実習に出ることができます。では、実習ではどのようなことを行うのでしょうか?次回に続きます。

2018/02/15

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コタツ寝にはご用心

冬になりコタツが心地よくなりました。ポカポカしてついついウトウト。経験のある方も多いと思います。
でも、これって・・・とても危いことなのです。今回はコタツ寝が招くトラブルについてお話します。

人間は寝ている間に体温を下げ、エネルギーの消費を抑えます。体温が下がるので、汗として皮膚から逃げる水分も少なくなりますが、冬でもコップ1杯程の汗を寝てる間に自然とかきます。
さて、コタツで寝てしまい体温が高い状態が続くとどうなるのでしょうか。

コタツの温度は体温より3~4℃高い約40℃。汗をかくのも当然です。
体温が1℃上がるだけで自然と失う水分量は15%も増えます。体温より3~4℃も高いコタツで長い時間ウトウト・・・汗をかいて水分を失い脱水状態になります。

汗は血液中の水分から作られます。汗をかき続けると、水分が減って粘度が高いドロドロとした血液となります。
つまり、血液が固まる血栓ができやすい状態となるのです。

この血栓が脳や心臓の血管を詰まらせると大きなトラブルにつながります。実際コタツで寝ていて突然死した方もいらっしゃいます。
ホットカーペットを布団の下に敷くのも同じ原理でおすすめできません。

コタツに入る時はお茶などで水分を補給しましょう。
また、ビタミンCを多く含むミカンは、カゼの予防になるだけでなく水分の補給にもなります。冬にコタツでミカンは理に適っているのですね。

2018/01/18

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意外に起きる冬の脱水

人間が一日に必要とする水分の量はどのくらいかご存知ですか?

ズバリ答えは2.3リットルです。もちろん飲むだけでなく、ご飯などに含まれる水分も含めての量ですが、大きなペットボトルよりも多い量なのです。

通常は、体内に入ってくる水分と、出て行く水分は同じ量です。しかし、入ってくる量より出て行く量が多くなると、体内の水分が減ります。この出納バランスが崩れた状態が脱水です。

汗を多くかく夏におきるイメージが強いですが、寒い冬でも意外に起こります。
寒いと余計にトイレが近くなるからと飲む水分量が少なくなることや、インフルエンザやカゼによる発熱、ノロウイルスによる下痢などが原因となります。
体内の水分が少ない高齢者や小さなお子さんは特に注意が必要で、脱水状態が続くと、点滴や入院などの対応が必要となることもあります。

脱水を避ける最も有効な方法はやはり水分補給です。
暖かい飲み物は水分を補給してくれるだけでなく、体も暖まる上、胃腸に熱を与えて動きを良くし、消化を助けてくれます。
寒い冬は暖かい飲み物が美味しい季節です。快適に過ごしましょう。

2017/12/21

チョット役立つマメ知識

熱中症にどうして塩分が必要なの?

十分な水分と適度な塩分をとり、熱中症に気をつけましょう!という言葉をテレビなどでよく聞く季節になりました。
水分はわかるけど・・・塩分はどうして?今回は熱中症と塩分についてす。

血圧を上げるイメージがあるため、避けられがちな塩分。
実は、筋肉を動かしたり、体内の水分を維持する役割をもち、人間にとって無くては生きていけないとても重要な成分なのです。 
暑い季節になると汗をいっぱいかきます。この汗の中には水分以外に、塩分やミネラル類も含まれています。
汗で水分やミネラルが失われ、不足した状態が熱中症です。

水分が少なくなると、水分を多く含む臓器に大きく影響して症状が現れます。脳だとメマイや立ちくらみ、消化器だとムカムカや吐き気、筋肉だとケイレンですね。

さて、この状態で水分だけを補給するとどうなるでしょうか?
汗で失われたミネラルが水分によって更に薄められるため、熱中症の症状は更に悪化してしまいます。
そのため、水分と供に塩分も摂取してミネラル量を補給する必要があるのです。塩アメや梅干、経口補水液などでミネラルも補給して熱中症を予防しましょう。

血圧への影響が心配・・・という方は、熱中症を防ぐ適切な塩分量はどのくらいかお医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

2017/08/17

チョット役立つマメ知識

徘徊への岡山市の取り組み

認知症のおじいちゃんやおばあちゃんが家からいなくなった、短い外出予定なのになかなか帰ってこない・・・
有吉佐和子のベストセラー、「恍惚の人」でも徘徊するおじいちゃんを捜し回る場面が1970年代に既に描かれています。

岡山市では、発見を容易にするため、「行方不明高齢者さがしてメール事業」を平成28年4月から始めています。
身長など外見の特徴、服装を発見協力者にメールで配信して、早期発見につなげるという事業です。警察とも連携します。

認知症の方で行方不明となる心配がある方が登録できます。
事前の登録により情報収集の時間が大幅に短縮できるため、スムーズな初動捜索につながり、早期の安全な発見へとつながります。特徴だけでなく、写真も登録できます。
登録すると靴のかかとに貼る反射シールが郵送されます。このシールには登録番号が印字されています。

登録や配信に費用はかかりません。
登録の申し込みは、岡山市高齢者福祉課、地域包括支援センターが窓口です。本人でも家族でも申し込めます。

また、発見協力者も募集しています。QRコードから登録ができます。
登録手続きはメールアドレスや地域の登録など数項目を入力するだけで完了します。

住み慣れた街で安心して暮らすお手伝い・・・ぜひご協力をお願いします。

2017/01/19

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