お薬屋さんのコラム検索
前回は、どうして日本の国土にはカルシウムが少ないの?でした。
さて、昔の人はどうやってカルシウムを補ってきたのでしょうか。
そのヒントは日本の伝統的な料理にあります。しらす、田作り、ジャコ、メザシ。コンブ、ひじき、わかめの酢の物などなど、小魚や海藻など海の幸です。四方を海に囲まれた日本ならでは・・・先人の知恵は偉大ですね。
血圧が高いので塩分がある小魚はちょっと・・牛乳も脂肪分が気になる・・という方のため、市販薬やサプリメントが販売されています。味を工夫したもの、健康に良い成分を加えたものなど様々です。
赤松薬局がおすすめするのは、最もシンプルなカルシウムです。子供や妊婦さんでも安心、かすかな甘味で飽きないなどが昭和30年代から続くロングセラーの理由です。
お味噌汁に入れて無理なく続けている方もいます。何事も継続することが最も大事ですね。
2014/12/18
色々な調査で常に不足気味ではなく不足!という結果が出る栄養素がカルシウムです。
カルシウムは骨を強くする、歯を強くする、筋肉を動かす、気持ちを落ち着けるなど様々な役割を持っています。
さて、日本人はどうしてカルシウムが常に不足するのでしょうか?それには日本の土壌と地形が大きく関係します。
日本は世界でも有数の火山国であり、国土の大半はカルシウムが少ない火山灰で出来ています。
そのため、その土で育つ植物もカルシウムを十分に吸収することが出来ません。
また、大陸に比べて日本の河川は短く、更に降水量も多いために日本の水はカルシウムが少ない軟水となります。
では、昔の人はどうやってカルシウムを補ってきたのでしょうか。
その答えは・・・次回に続きます。
2014/11/20
前回はインフルエンザワクチンの選定についてでした。
ワクチン注射で体内に入ったインフルエンザウイルスに対し、ヒトはIgGという抗体を作り出します。抗体は“悪いヤツがいるぞ!オレがひっついて目印になるから早くやっつける部隊をよこしてくれぇ!”という働きをします。
抗体を作ることがワクチンの効果なのです。この抗体は血液に入ったウイルスに対しては有効です。
しかし、ノドの粘膜にとりついたウイルスに対しては効きません。なぜならノドでは、IgAという違うタイプの抗体が作られるからです。
それじゃ予防注射は意味ないじゃん!というツッコミを入れたくなりますが・・
ノドの粘膜で爆発的に増え、肺や体内に侵入したウイルスをやっつけることは出来ます。感染を防ぐのではなく、重症化を防ぐことに重点がおかれているのですね。度々聞く声や実感もあながち間違いではないのです。
そのため、抵抗力が弱い高齢の方、小さなお子さんに推奨されているワケですね。
2014/10/16
毎年インフルエンザワクチンの予防注射をされている方も多いと思います。
2014~15シーズンのワクチンには不活化させた3種類のウイルスが含まれています。
では、数多くあるウイルスタイプからどうやって3種類を選ぶのでしょうか。
選定するのはNIID,国立感染症研究所という国の研究機関です。
日本国内の流行状況、ウイルスの遺伝子解析、周辺各国からの解析結果、WHOの監視システム(そんなのがあるんですね!)を利用した世界中からの情報を基に候補ウイルスを選定し、安定性や適格性などのチェックを経た後に決定されます。
ワクチンはニワトリの卵を利用して造られます。シーズン前に間に合うよう5月頃から製造を始めます。
さて、ワクチンは効かない・・そんな声も度々聞きます。
免疫反応から考えたワクチンの効果について考えてみました。
次回に続きます。
2014/09/18