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前回はオフロでのヒートショックについてお話しました。
実は、ヒートショックはトイレ、家への出入りなどオフロ以外でも起きます。
体の周囲の温度が下がると、血管は収縮して血圧が高くなります。
血圧が急に高くなると心臓や血管に圧力がかかり、脳梗塞や心筋梗塞につながるのです。
逆に体の周囲の温度が上がると、血管は開いて血圧は低くなります。
血圧が急に低くなると、血圧が下がりすぎて血液がスムーズに循環しなくなり、ふらつきや失神につながるのです。
血管や血圧の短時間におきる大きな変化がヒートショックの引き金になるのです。
そのため、トイレはミニヒーターを使って温度差を少なくしたり、
ちょっと外に出る時でも上着やマフラー、手袋などで寒さを防ぐことが予防になります。
ヒートショックにより亡くなられる方は全国で1万4千人と推定されています。
交通事故によって亡くなられる方の実に3倍以上の人数なのです。
起きる時期は11月~2月と圧倒的に冬が多く、寒い時期は要注意です。
十分な対策でヒートショックを防ぎ、寒い冬を乗り切りましょう。
2025/01/16