お薬屋さんのコラム検索
突然ですが、伸びたり縮んだりするヒトの組織は何でしょうか?
んー、ヒジやヒザ?曲げ伸ばしっていうものね。
ヒジやヒザもそうですが、伸びたり縮んだりする組織は他にもたくさんあります。
膀胱、じん帯、肺、子宮、血管などです。伸びたり縮んだりするためには、組織に柔軟性が必要です。
ただ、柔らかいだけでは圧力に負けるため、強度を持たせる必要もあります。
その強度を保つのがコラーゲンです。
コラーゲンは柔軟性が無い硬いタンパク質で、コラーゲンだけでは固まりを作ることができずにバラバラになってしまいます。
そのコラーゲンを結びつけるゴムのような成分、それが今回の主役、エラスチンです。
エラスチンとは、主にコラーゲン同士を結び付ける働きを持つ繊維状のたんぱく質で、「弾性繊維」とも呼ばれています。エラスチンはゴムのように伸びたり縮んだりします。
弾力のあるエラスチンが、バラバラで固まらないコラーゲンを1つにまとめ上げ、組織に強度と柔軟性を持たせるのです。
エラスチンは血管、靭帯、肺、膀胱、子宮、皮膚など体内で弾力性や伸縮性が必要とされる組織に存在します。
皮膚の真皮では約5%、肺では約20%がエラスチンで構成されてます。動脈では約50%、じん帯では何と約80%の構成比率になります。
大きく伸び縮みして柔軟性が求められる組織ほどエラスチンが多くなってますね。
へぇ~。エラスチンが増えると皮膚に張りがでるの?
それって私がもっと美しくなるってコト?
・・・ハイ。次回は年齢によるエラスチンの変化についてです。
2024/08/29