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12月も半ばになり、寒さも本格的になってきました。今回は体を冷やさないコツについてお話します。
体を冷やすから人間の体で「首」がつくところを冷やしてはいけないよ、と昔から言われます。
手首、足首、首筋などですね。ではなぜここが冷やすと体が冷えるのでしょうか。
この3つの共通点は、関節であること、角度を変えて動かすことが出来ることです。
関節を自由に動せるようにするため、手首や足首は他に比べて皮下脂肪や筋肉は薄く少なくできています。
そのため、筋肉による保温効果が弱く、体温を保つことが難しい部位なのです。
また、関節の血管は皮膚の近くを通るために気温の影響を受けやすく、血液の温度が奪われてしまいやすいのです。
手首や足首をで冷やされた血液が全身を巡ると体全体の温度が下がり、体が冷えてしまうのです。
逆に足湯や手をお湯につけたりするとポカポカしてくるのは血液が温められ、熱が全身を巡るからなのです。
手首まである手袋、アンクルウォーマー、マフラーなどで冷気を防ぐのは保温にとても効果的です。また、水仕事などもお湯を使うのがおすすめです。
前回紹介したショウガなども活用して冬を暖かく過ごしましょう
2015/12/17
今回は体を温めてくれる生姜を使った健康レシピをご紹介します。
生の生姜に含まれるジンゲロールという成分は、熱を加えるとショウガオールという成分に変化します。ショウガオールは体を温める効果があります。ちなみにジンゲロールには風邪のウイルスや菌に対する殺菌効果があります。
体を温める作用はショウガオール>ジンゲロール、殺菌作用はショウガオール<ジンゲロールです。
今回おすすめするレシピは加熱した生姜と生の生姜、どちらもバランス良くとれる冬にピッタリのレシピです。ぜひお試し下さい!
***生姜とねぎのスープ***
*材料(4人分)
・生姜 2かけ ・鶏ガラスープの素 小さじ3
・ねぎ 1本 ・しょうゆ 小さじ2
・豆腐 1/2丁 ・ごま油 小さじ2
STEP1
生姜1かけは千切りに、もう1かけはすりおろす。ねぎは小口切りに、豆腐は食べやすい大きさに切る。
STEP2
熱した鍋にごま油をひき、千切りにした生姜、ねぎを入れて炒める。香りが立ってきたら水800ccを入れて沸騰させる。
STEP3
沸騰したら鶏ガラスープを入れて溶かし、豆腐を入れて軽く煮立たせる。
STEP4
仕上げにすりおろした生姜、しょうゆを入れて完成!
チューブ入り生姜には保存料が入っており、その保存料は体を冷やしてしまう作用があるので、なるべく生の生姜を使うことをオススメします(*^_^*)
2015/11/19
秋が深まると私たち日本人の目を楽しませてくれるものと言えば・・紅葉ですね。
さて、なぜ葉の色が黄色や紅色に変わるのでしょうか。今回はチョット役立つ豆知識です。
秋になると、木は春に新しい葉を作るエネルギーを維持するために葉を落とします。
まず、枝と葉を繋ぐ付け根に離層という組織を作り、養分の移動をストップさせます。
その結果、葉の中では様々な変化がおこります。
葉で作られた糖分は幹に移動できずアントシアニンやカロチノイドという色素に変化します。アントシアニンは赤色、カロチノイドは黄色です。ちなみに、アントシアニンはリンゴの表面にも含まれます。だからリンゴは紅色なのですね。
この色素が私たちを楽しませてくれる色彩を作り出す正体なのです。葉に存在する色素の量、気温差など様々な条件の違いが豊かなグラデーションの変化をもたらします。
カラッと晴れた秋晴れの日に自然を楽しむお出かけ・・素敵で楽しい一日になるのではないでしょうか。
2015/10/15
今回は、煮魚、紅茶、ショウガ焼き、焼きナス、冷奴・・様々な料理に使われる身近な食材、ショウガの効用について考えます。
アジアが起源とされるショウガ、日本への伝来は1700年程前。古事記にも記載があり古くから食べられているようです。
では、ショウガのイメージって・・辛い、体ポカポカする。そう、ショウガには体を温める効用があるのです。
漢方薬でも多用されており、乾燥させたものは生姜(しょうきょう)、皮を除き蒸して乾燥させたものを乾姜(かんきょう)と呼び、漢方薬でも体を温める目的で配合されています。
お寿司に添えられる理由は・・もうお解かりですね。体を冷やす食材(生魚、ナス、冷たい豆腐)で冷えた胃腸を温めるためです。
ちなみに刺身に添えられる大根のツマは消化酵素を多く含み、シソの葉には生魚の鮮度を保ち食中毒を防ぐ役割があります。先人の知恵は偉大ですね。
次回はチョット役立つマメ知識、その次に体を温めてくれるショウガを使った健康レシピをご紹介します。
2015/09/17
台所の流しは衛生的に保ちたいですね。しかし暑くなると出てくる排水口のヌメリ、特に気になります。
ヌメリの正体は細菌・カビなどの微生物。湿度や気温が高くなると繁殖しやすくなります。
このヌメリ、スーパーなどで普通に売っているアルミ箔を軽く丸めて排水口にポイッと入れておくだけでつきにくくなるのはご存知ですか?
ではアルミ箔が繁殖を抑えるのはナゼでしょう?
その答えは、アルミニウムのイオンが持つ殺菌作用にあります。
アルミ箔に水がかかると金属イオンが発生します。この金属イオンが汚れとヌメリを分解するのです。この効果は約1週間持続します。
アルミ以外にも亜鉛、銅、銀などにも同様の効果があります。亜鉛はオムツかぶれや湿疹に用いる軟膏に、銀やアルミニウムは制汗スプレーに応用されています。
赤松薬局で扱っている制汗剤には、多汗症の治療にも使われる塩化アルミニウムが含まれています。お風呂上りに1回ぬるだけで、翌日の汗やにおいをしっかり抑えてくれるオススメ商品です。
2015/06/18