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秋が深まると私たち日本人の目を楽しませてくれるものと言えば・・紅葉ですね。
さて、なぜ葉の色が黄色や紅色に変わるのでしょうか。今回はチョット役立つ豆知識です。
秋になると、木は春に新しい葉を作るエネルギーを維持するために葉を落とします。
まず、枝と葉を繋ぐ付け根に離層という組織を作り、養分の移動をストップさせます。
その結果、葉の中では様々な変化がおこります。
葉で作られた糖分は幹に移動できずアントシアニンやカロチノイドという色素に変化します。アントシアニンは赤色、カロチノイドは黄色です。ちなみに、アントシアニンはリンゴの表面にも含まれます。だからリンゴは紅色なのですね。
この色素が私たちを楽しませてくれる色彩を作り出す正体なのです。葉に存在する色素の量、気温差など様々な条件の違いが豊かなグラデーションの変化をもたらします。
カラッと晴れた秋晴れの日に自然を楽しむお出かけ・・素敵で楽しい一日になるのではないでしょうか。
2015/10/15