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前回は、白アリが木を栄養にできるのは、腹にいる微生物が消化を助けてくれるからというお話でした。
人間のお腹にも微生物が共生していて、様々な恩恵を受けています。
腸内細菌という言葉をよくテレビなどで耳にしますね。
腸内細菌は免疫力を高めたり、ビタミンを合成したり健康に大きく関わってます。
へぇ~人間のお腹にも良い菌がいるのね。でも体に良い菌ってどうやったら増やせるの?
方法は2つ、外から菌を取り込んで増やす方法と、菌が栄養にしやすい食材を食べて繁殖を促す方法です。
ちなみに善玉菌を取り込む方法はプロバイオティクス、善玉菌のエサを摂って増やす方法はプレバイオティクスと呼ばれます。
今回は、繁殖を促す方法についてお話します。
善玉菌と呼ばれる腸内細菌はビフィズス菌や乳酸菌です。適切な条件が整えば増殖します。
その条件とは?ズバリ温度と栄養です。
菌が利用しやすい栄養は、水溶性食物繊維や、オリゴ糖などです。
水溶性食物繊維やオリゴ糖を多く含む食材は、イモ類、豆類、ゴボウやニンジンなどの野菜などです。
また、オリゴ糖は蜂蜜にも含まれてます。
善玉菌が多く含まれるヨーグルトにハチミツというのは、実は理にかなった組み合わせなのですね。
成程~。善玉菌がドンドン増える食べ物をしっかりとることが健康にプラスに働くということね。
あら、でも温度については?
あ!忘れてた・・・次回は菌が育つ温度についてお話します。
2023/07/20
実家に白アリが出て手に負えず業者さんを頼みました。
とても栄養があるように見えない木材を、白アリはどうして食べるのかな?とフト思いました。
気になったので調べてみました。
木はセルロールという食物繊維を豊富に含みます。
セルロールを消化して栄養に変えることができる動物は少なく、牛やヤギなどの反芻動物と、シロアリやカタツムリなどです。
白アリは、消化管の中にいる微生物の助けを借りてセルロールを細かく分解します。セルロールは最終的にブドウ糖まで分解され、活動するエネルギーとなるのです。
牛やヤギも胃の中にいる微生物の力を借ります。
微生物にとっては、何もしなくてもエサが手に入り、外敵が来ない環境に住んでいることになります。
また、シロアリにしてみれば、他の動物が消化ができないものをエサにできることで、他とエサを奪い合う争いを避けることができます。
お互いに利益があるウインウインの関係ですね。これが共生関係です。
人間の生活圏では柱を食い荒らす厄介者ですが、自然界では木を分解して土に還す役割を担っているのです。
実は人間の腸内にも細菌が共生してます。良い働きをする善玉菌、悪さをする悪玉菌と様々です。
善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌です。免疫を高めたり、ビタミンを合成してくれます。
善玉菌が多いと肌や体の調子が良くなるのです。
ではどうやったら善玉菌を増やせるのでしょうか?次回に続きます。
2023/06/22