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新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりますね。
今回はワクチンの有効性と副作用についてです。
ワクチンの有効性は90%。どうやって計算したのでしょうか?計算には相対危険度を用います。
接種した人、接種しなかった人での発生頻度を比較します。
非接種100人では50人が発症、接種100人では5人しか発症しなかった場合、接種した45人は接種効果によって発症しなかったと考えるのです。非接種では50人発症しなかった人がいますが、接種群でも50人は同様に発症しなかったと考え、計算から除外します。
非接種の発症50人に対して、接種50人の内45人は発症しなかったため、45÷50=0.9=90%に相当する計算となるのです。
副反応は腫れること、アレルギー反応です。
コロナワクチンは、遺伝子を運ぶ外側の保護膜だけを体内で合成する指令を出します。悪さをするのは中身の遺伝子で、外側は無害です。
元々体内に存在しない外側を異物と認識するため、免疫が獲得できるのです。
免疫システムは、異物として認識した外側を攻撃して排除しようとします。
そのため、炎症が起きて赤くなり、腫れ上がるのです。2~3日は腫れるので当然痛みます。他は、ジンマシン、血圧や意識の一時的な低下、痺れなどです。
いずれも症状は早く消失しています。
救急対応が必要となる重篤な副反応が起きる確率はなんと数万人に1人。万が一ではなく、数万が1です。
数万がイチの副作用デメリットと、90%有効な免疫獲得のメリットでは、メリットの方が遥かに大きい。
だから政府はワクチン接種を積極的に勧めているのです。
2021/03/18