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新型コロナウイルスの流行が続いていますね。
今回は感染が拡大するのか、収束するのかを判断する指標についてお話します。
判断する指標には再生産数が用いられます。・・・再生産数?聞いたことがないよ・・
免疫学で用いられる用語なので一般的に馴染みがないのも無理はありません。
再生産数はRtと表現されます。1人から何人に感染を拡げるかの指標で、1より大きいか、小さいかで判断します。
例えばRt=2は、1人が2人に、2人が4人にと、感染者数が増えて感染が拡大していく状態を意味します。
逆にRt=0.5は、2人から1人、1人から0.5人にと徐々に減少して収束へと向かう状態を意味します。
さて、新型コロナではどうだったでしょうか。
4月初めはRt=2.27、この後に緊急事態宣言と休校です。
ゴールデンウィーク明けはRt=0.5と下がり、一旦収束に向かいます。政府の対策は有効だったわけです。
6月中旬から学校が再開された7月初めはRt=1.86と再び上昇。
夏休み期間中のお盆はRt=0.81。
シルバーウィーク明けの10月初めはRt=1.17と再び上昇。
現在の数値は「東洋経済オンライン コロナ」で再生産数Rtが公開されています。岡山県の状況もわかりやすく紹介されています。
次回は新型コロナウイルスに対するアルコール消毒の有効性についてお話します。
2020/11/19