お薬屋さんのコラム

赤松薬局のお薬屋さんのコラム

PCR検査って何?

PCR検査・・・最近よく耳にしますね。コロナウイルスの感染判定に応用されてますね。
でもどんな検査なの?気になったので調べてみました。

PCR、ポリメラーゼ チェイン リアクションの頭文字の略です。
日本語だとポリメラーゼ連鎖反応。一体何のこと?
簡単に言うと3つのステップで遺伝子のDNAを短時間で大量にコピーする技術です。

PCRが開発されたのは1980年代後半。
それまでは大腸菌にDNA断片を組み込み、細胞分裂を利用して複製する時間を要する方法でした。
手技もシンプル、時間も大幅に短縮される方法、それがPCRなのです。

  ① DNAは2本のヒモが二重らせん状に絡み合った構造をしています。
      約100℃の熱を加えると二重らせんがほどけて2本のヒモになります。
  ②ポリメラーゼという酵素を用いて1本のヒモから1本のコピーを作ります。
      同時にもう1本のヒモのコピーも作れます。
  ③ 約70℃の熱を加えると、ほどけた元のヒモ同士が絡み合ってDNAに戻ります。
      コピーしたヒモ同士も絡み合ってコピーDNAとなります。

①~③を繰り返すと、1つのDNAが2つに、2つが4つ、4つが8つと倍々に増えます。どんどんコピーが作られるわけですね。

DNAが微量だと検出できないので、PCRを用いて検査が出来る状態まで増やして判定する、これがPCR検査なのです。

そしてコロナウイルスDNAの中にだけ存在する特有のアミノ酸の固まりを検出し、陽性陰性の判断に用いるのです。

 

2020/03/19

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