お薬屋さんのコラム

赤松薬局のお薬屋さんのコラム

どうしたらフレイルって分るの?

前回は筋肉が衰えて活動性が落ちた状態をフレイルと紹介しました。
さて、フレイルな状態を判断する目安を今回はご紹介します。

特別な検査は必要なく、5つの項目から判断します。
①体重減少 ②筋力低下 ③疲労感 ④歩行速度 ⑤身体活動

①この半年で2~3Kg以上の体重減少の有無で判定します。
②筋力は握力を測定します。男性で26Kg、女性で18Kgを超えると筋力は保たれていると判定します。
③日常生活に大きな変化はないのに、ここ半月ほどで訳もなく疲れた感じがするしないで判定します。
④歩く速さは横断歩道を信号が変わるまでに渡りきれるかで判断します。青信号の時間は、1秒に1m進むことを前提に設定されています。フレイルを判断する歩く速さも同じです。赤信号になる前に渡り切れたら健常と判定します。
⑤日常的に体操や軽い運動をしているか、定期的に運動を続けているかで判定します。

該当する項目が0は健常、1~2はプレフレイル、3以上がフレイルの目安です。フレイルが更に進行したのが介護状態です。
いかがでしたか?
もし幾つか該当する項目があっても、適切な運動と栄養摂取でフレイルからプレフレイルに、更に健康な状態にまで戻すことが可能です。一方通行ではないのですね。

前回もお話しましたが、フレイルを改善する方法は、歩いたり散歩するなど日常の運動量を少し増やして筋肉をつける、これにつきます。
ハードな運動でなくても効果はあります。

次回はフレイルに大きく関わる要因、栄養を摂取する口の動きについてお話します。

2019/01/17

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