お薬屋さんのコラム検索
最近テレビや新聞でよく登場する単語、「フレイル」。
健康や体の状態を表す単語らしいのは何となくわかるけど・・・今回は分ったような分らないようなフレイルについてお話します。
フレイルって体の状態を表すんじゃないの?
はい確かにそうです。筋肉量や力が衰えて活動性が落ちた状態がフレイルです。
健康な状態から体が徐々に弱っていき、介護を受ける少し手前の状態というとイメージしやすいかと思います。
では、なぜ筋肉の量が少なくなるとフレイルになるのでしょうか?
筋肉が衰え少なくなると筋力も落ちます。その結果、とっさの反応が遅れたり、筋力で体を支えきれなくなり転倒しやすくなるのです。
また、筋肉には水分や糖分を貯蔵する役割もあります。消費しなかった血液中の糖分はグリコーゲンという物質に変えられて筋肉に蓄えられます。
筋肉が減ると消費する糖分は少なくなる上、筋肉に取り込みきれない糖分が血液中に留まる時間が長くなり、血糖値が高くなるのです。
また、衰えた筋肉は脂肪に置き換わります。脂肪は水分を貯留しておくことができないため、必要な水分を保持することができなくなり、水分不足が原因でおきる脱水や熱中症などになり易くなってしまうのです。
フレイルを改善する方法は筋肉をつける、これにつきます。近くなら歩く、散歩する、など日常の運動量を少し増やして続けるだけで効果はあります。ハードな運動でなくても良いのです。
あれ、自分はどうなのかな?何か判断の目安はないの?
実はあります。その判断の目安を次回ご紹介します。
2018/12/20