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合格発表後に始まる「介護支援専門員実務研修」。どんな研修なのでしょうか。
実務研修は全14日間、研修の通算時間は何と88.5時間。遅刻早退居睡厳禁。全て受講しないとケアマネにはなれません。ほとんどが平日に開催されます。
この研修では介護プランのマネージメントを基礎の基礎から学びます。
また、知人の模擬プランを立てる実習もあります。現在の健康状態や身体状況はもちろん、生い立ち、家族構成、収入に関することも聞き取ります。
これらの情報から現在出来ること、助けが必要なことを考えます。(アセスメントと呼ばれます)
介護サービスの導入による変化を予測し、金銭的な負担を考慮した上で適したプランの原案を考えます。(プランニングと呼ばれます)
プランの原案が決ると、サービスを提供する事業所や関係者と全体会議を行います。この会議で介護計画の目的と方向性を全員で共有し、プランを正式に決定します。(担当者会議と呼ばれます)研修では受講者がそれぞれの役割を演じる模擬会議も体験します。
プランが正式決定した後、いよいよサービスが動き出します。実際のケアマネージメントもこの流れに沿って行われています。
この研修が全て修了した後、手続きが終わるとケアマネの資格証が交付されます。ケアマネの誕生です。
賞状サイズの立派な資格証ではなく、ネームホルダーにすっぽりと収まるサイズの小さなものです。拍子抜けする位のサイズです。
その後5年毎の更新研修など様々な研修などを続け、一生続くゴールのない勉強を続けていきます。
どうしてケアマネはそこまでして自分の技術を向上させようとするのでしょうか。
担当する方により幸せな人生を、より良い人生を歩んでいただきたい・・ケアマネは皆そう願っているからなのです。
2018/10/18