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前回は気温の変化によりおきる血管の変化についてお話しました。今回はお風呂に入るまでの室温差が血圧に与える影響を考えてみます。
なぜヒートショックは寒い時期に多く起きるのでしょうか?
原因は室温の急激な変化です。
さて、冬場の一般的な室温は、居間 22℃ → 脱衣所と浴室10℃ → 湯船 41℃ → 脱衣所 10℃です。
12℃下がり、31℃上がり、31℃下がります。体周囲の大きな温度変化が血管の収縮や拡張をもたらし、血圧を大きく変動させてヒートショックにつながりやすくなります。
気温が高い夏は、室温差が少ないためヒートショックが起きにくいのです。
10℃以上の温度差は要注意と言われています。この温度差を少なくすることが最大の予防となります。
➀ミニ温風ヒーターなどで脱衣所を温める (室温差を少なくします)
➁ふたを外してお湯をはる (浴室とお湯との温度差を少なくします)
③シャワーを浴室にかける (浴室全体の室温を上げます)
④かけ湯をして体を十分に温める (体とお湯の温度差を少なくします)
⑤40℃未満のぬるめのお湯 (過度な血圧低下を防ぎます)
⑥冷え込む深夜でなく、早めの時間に入浴する (室温差を少なくします)
しっかり対策して快適な冬を過ごしましょう。
2016/12/15