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前回は、短鎖脂肪酸が腸内免疫に大きく関わっているというお話でした。
今回はアレルギーを抑える働きにも関与するというお話です。
人間には菌やウイルスを撃退する免疫システムが備わっています。
また、免疫には攻撃を加えるだけでなく、ブレーキをかける機能も備わっています。
アクセルとブレーキのように、免疫を強めるシステムと、行き過ぎないように抑えるシステムがあるのですね。
この免疫システムが過剰に働くと自分の体にも影響を与えてしまい、様々なアレルギー反応がおきます。
スギ花粉で鼻水や鼻詰まりがおきるのも、この反応が原因なのです。
丁度よいバランスが保たれていることで、感染症を防ぎながら、過剰な反応から起きるアレルギーにも悩まされずに程よい体調が維持出来るのです。
そのブレーキの効きを良くするのに腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸が関与している、という研究が注目されています。
短鎖脂肪酸が腸の免疫組織を刺激し、アレルギー反応にブレーキをかける物質を作り出します。
ブレーキをかける物質は腸から吸収され、全身のアレルギー反応を抑えるのです。
ヨーグルトや乳酸菌がアレルギーを抑える、というCMを花粉症の時期に見たことはありませんか?
腸活は花粉症などのアレルギーを抑えることにも有効なのです。
2024/06/20