お薬屋さんのコラム検索
前回は、数々のハードルをくぐり抜けてお腹の中に入ってくるバイ菌やウイルスを迎え撃つ最前線の防御基地、免疫細胞が腸には多数存在することをお話しました。
腸にたどり着いた物質は栄養なのか?それとも害を与える脅威なのか?
判断を下すことから免疫反応は始まります。
その役割を担うのがリンパ組織の「パイエル板」です。
パイエル板が敵だ!と認識したら、迎撃システム稼働の指令が出ます。
指令を受けて迎撃するのは、T細胞やB細胞です。
直接戦うこともありますが、IgA抗体というミサイルを発射して迎撃します。
ちなみに、IgA抗体は初乳にも多く含まれ、生まれたばかりでまだ免疫がない赤ちゃんの腸管免疫をアシストしてくれます。
司令部はパイエル板、戦闘部隊はT細胞やB細胞、迎撃ミサイルはIgA抗体、これらがスムースに連動して防御するのです。
成程ねぇ~。私たちのお腹にはそんな防御システムがあるのね。知らなかったわぁ~。
あら、でも腸内細菌はどう関わっているの?
次回に続きます。
2024/03/29