お薬屋さんのコラム

赤松薬局のお薬屋さんのコラム

腸内細菌と免疫 ~その2~

突然ですが、腸の表面は体の外側でしょうか?内側でしょうか?
んー体の中だから内側じゃないの?
いえいえ、腸の表面は体の外側なのです。

口からお尻までは1本の消化管が通っています。
管なので胃や腸の中にある空気は、普段私たちが接する外の空気と同じなのです。

外の空気には病原菌やウイルスが数多くいます。
ですので、消化管の中の空気にも数多くの病原菌やウイルスがいるのです。

ノドを通過して胃にたどり着いた外敵、先ず食べ物を消化する酸性の胃酸によって多くが死滅しますが、それでも死なない病原菌やウイルスもいます。
胃酸の洗礼を潜り抜けて腸にたどり着いた菌やウイルスは、腸から体の中に忍び込んで悪さをしようとします。
口から始まる消化管は常に外敵の脅威にさらされているのですね。

そのため、腸には外敵から体を守る免疫細胞があるのです。
腸にある免疫細胞は、菌やウイルスなどの外敵を迎え撃つ最前線の防御基地なのです。
体内にある免疫細胞の約5割が小腸、約2割が大腸に存在すると言われています。腸管免疫と言われています。

なるほど~、数々のハードルをくぐり抜けてお腹の中にもバイ菌って入ってくるのね。

でも、どうやって残ったしぶといバイ菌を迎え撃つの?
次回に続きます。

2024/02/16

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