お薬屋さんのコラム

赤松薬局のお薬屋さんのコラム

腸内細菌はどこからやって来るの?

腸内細菌についてシリーズでお届けしてきました。
では、腸内細菌は一体どこから私達のお腹の中にやってくるのでしょう?

子宮の中はほぼ無菌状態です。当然腸内細菌もいません。
お腹の中にいる赤ちゃんには、まだ腸内細菌が居ない状態なのです。

え、じゃいつお腹の中に入ってくるの?その答えは出産の時です。腸内細菌は産道にもいるのです。

出産の際、赤ちゃんの口が産道に押し付けられ、赤ちゃんの体の中に初めて入ってくるのです。
母子伝播(でんぱ)と呼ばれます。

また、帝王切開ではその機会がありませんが、出産後に母乳や食べ物を通じて腸内細菌はお腹の中に入り、3歳頃に大人とほぼ同じとなります。
また、一緒にお風呂に入ることがお腹に入る機会になるという最近の研表もあります。

腸内細菌は、人が消化できなかったものを消化したり、人がつくれない栄養素を作り出してくれて人と共存しています。
しかし、腸内細菌の役割はそれだけではありません。もう一つ、免疫にも大きく関わっているのです。

免疫?どういうコト?次回に続きます。

2023/12/21

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